1回会うと6万円がお財布に入っていた愛人時代の話

20代後半の私は、友人の代役として短期間クラブホステスのアルバイトをしていました。会員制ではありませんでしたが、ママのお眼鏡にかなわないと黒服に「今日は予約でいっぱいなので」と入店拒否されるお店でした。したがって、いつも常連さんばかりでしたから、働く側としては楽ちんでした。
基本的にお金持ちの人しか来ない店でしたが、ある夜常連さんの連れとして来店したのがパパでした。住んでいるのは遠い地方でしたが、定期的な出張がこれから半年ほど続くと言っていました。
お店のママはパパの上品さと金払いの良さが気に入ったようで、ぜひ一人でも来てくださいねと大歓迎ムード。私も、上品で物静かな人だなあ、、と好印象でした。

 

パパは出張のたびに来店してくれるようになり、店が終わるとみんなを食事に連れて行ってくれることがよくありました。パパは50代半ばで、大きな企業の役員兼部長さんでした。
親しくなるにつれ、私の中のファザコン熱が高くなるのが分かりました。
若かった私は、ひたすら素直に好き好き攻撃をしました。店の同僚は「あんなおじさん、、プッ」と笑っていましたが、私は気にしませんでした。

 

あまりにも無邪気に誘ってくるので、パパは根負けしたのか私と2人きりでのデートを了承してくれました。といっても、昼のデートでした。
出張で来るので、あまり地域のことを知らないパパに、私はマニアックな観光名所などを一生懸命に案内しました。

 

パパいわく、その一生懸命さが、健気で可愛かったのだそうです。

 

結局ディナーの後、ホテルへ行きました。
こんなおじいさんでごめんなあ、、と言いながらも、パパはとても絶倫で驚きました。
朝起きて、お別れして、家に帰ってバックの中を整理していたら、お財布に6万円が入っていました。

 

その後も、パパに会うたびに、帰って財布を見ると6万円が入っていました。
多いのか少ないのか、、、中途半端な数字で不思議でした。
パパとの愛人関係は、パパの仕事がひと段落して定期的な出張がなくなると同時に終わりました。
今でもどうしてか分かりませんが、6万円について、私もパパも一切何も言いませんでした。